普通の人にもオススメできる 20作品
ここでは普通の人にもオススメできる作品を上げていく。わりと一般的な作品である。
大橋ツヨシプー一族
ちょっと自伝なんだろうか、とも思えるような、主人公が漫画家の作品。主人公の家にプーであるところの個性的な友人が来て、まぁプーらしい適当さで遊んだり遊んだり遊んだりするというだけの話なのだが、話のテンポがなんとも大橋ツヨシ独特の雰囲気で、実に良いと思う。
- 作者: 大橋ツヨシ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2001/04
- メディア: コミック
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おおた綾乃
復刊リクエスト中!
1巻のみで2巻以降が出てないのが残念。おおた綾乃作品の特徴として、主人公の女の子がかわいく元気(で、時々空回り)というのがあると思うけれど、この作品もその良さが存分に出ていると思う。とりあえず気分が軽く沈んだときなどに、元気をもらうのに良い作品。おおた綾乃の描く女の子は、ちょっと「萌え」系とは違うのだけれど、なんともいえないやわらかそうな雰囲気があって、そこが大変良い。
- 作者: おおた綾乃
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2003/03/03
- メディア: コミック
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胡桃ちの ギフ・コン - Gift Concierge.
この作者の作品はたくさんあるのだが、あえてこの作品を。作風とテーマがぴったり合っている。カッコいい男が女性に奉仕する、というような作品かかせると上手いよなぁ。もちろん無条件で奉仕してるわけじゃないし、舞台をデパートの言うなればサービスセンターに限定しているところも面白い。ホストとかだとさすがに鼻につきそうなところを、デパートを舞台にして、その中で「お客様の求めるギフトをオススメします」というようなところに限ってるからこそ、一定の抑制が効いて面白いのではないだろうか。まぁ、客って得てして自分が欲しいものは自分ではわかってないしねえ。この作品が気に入ったら「Dia duit ディア デュイット」あたりも読んでみるといいかもしれない。こちらはファンタジー、というか、あの世とこの世の境にある喫茶店、という設定。
- 作者: 胡桃ちの
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/07/07
- メディア: コミック
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真田ぽーりん ウチら陽気なシンデレラ
この作品も舞台が面白い。清掃会社で働く女の子たちと、その上司の話。タイトルもいいよね。掃除したり掃除したり掃除したり掃除したりの中で、割とバリエーション豊かに展開が進んでいく。キャラクタも立ってるし、泣かせる話もあるし。たまに読み返したくなる一品。あと、生活の(というか、掃除の)知恵がちょっと身に付いたりして(笑)。
- 作者: 真田ぽーりん
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2002/12/09
- メディア: コミック
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小池恵子 ななこまっしぐら!
「まっしぐら」もの第一弾。第二弾は後ほど。もうね、ななこさんが可愛すぎてかわいすぎて。小池恵子は、ブラックな笑いもほのぼの系も両方こなせるんだけど、「ななこまっしぐら!」はどっちかってとほのぼの系を強く押し出した作品です。賢い主婦ななこさんが、夫と超ラブラブするというある意味それだけの話なんだけど……昔からあるファミリー四コマのある意味王道的な作品なんだけど(ああ、でも子供はいないか)……なんかこー、むずむずする気恥ずかしさと共にとても面白いんですよね。ななこさんダンナ好きすぎ!でもそこがいい!
- 作者: 小池恵子
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2005/01/27
- メディア: コミック
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野広実由 パティシエール!
現在は「ダブルパティシエール!」となって連載中。主人公は大学を2浪してから卒業し、その後製菓の専門学校へ入ったため周りの学生よりも年上で、「姉さん」と慕われる、という設定。製菓学校ってこんなことやるんだ、というような事を興味深く眺めながら、各キャラが生き生き動いてて、これも元気が出る作品の一つ。教師陣もいいキャラそろってて、ちゃんと笑いも取れる作品に仕上がってると思います。
- 作者: 野広実由
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/01/09
- メディア: コミック
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水城まさひと エン女医あきら先生
こないだ完結しました。これタイトルだけ見ると、ベタな成人向け漫画なのかと思っちゃうよねえ。でも中身はそんなレベルどころか、超純情レベルで、もうむしろ付き合うだ付き合わないだで延々とだし、付き合ってからも結局純情なのが全然変わらないので、もう可愛くて仕方ないですね。彼氏が。……あれっ。ちなみに主人公のあきら先生も可愛いんですけどね。ドジだし。この作品に関してはもう、奥手純情キャラが好きな人が読むといいよ!ニヨニヨするといいよ!
- 作者: 水城まさひと
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/07/07
- メディア: コミック
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みずしな孝之 幕張サボテンキャンパス
くらオリを買い始めたのはこの作品のせいだったなぁ……千葉の大学を舞台にした千葉ローカルな物語。結局一歩も千葉から出てないんだっけ?主人公は「サボテン女(ずぼらで、手のかからないサボテンすら枯らしてしまうくらい無精者の女)」であるところの柏 明日香で、その周囲に集まる個性的すぎるキャラクターの群像劇。なんというかテンション高かったり低かったりもう乱高下する作品だったわけで、パロディも含めサービス精神てんこもりでした。みずしな孝之の漫画はなんというか、そこで普通に落とすだろうなというところからは一ひねりした上に、さらに独特の「間」とテンションの乱高下があいまって、独特の空間を作り出してるという感がありますな。あと一歩間違えると「変」なんだけど、ぎりぎりのところで一般に薦められるところに収めている感性を評価して「普通」としておきます。
- 作者: みずしな孝之
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 文庫
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むんこ まい・ほーむ
むんこはねえ……なんだろうね、これ。絵としては決して「萌え」じゃないのに、話を読んだりしてきっちり感情移入できて、そうなるともうキャラがかわいくてかわいくて仕方が無い。やっぱり独特の空気感があって、時折見せる省略の美学というか、あえて説明しない部分の空気というのが、時にはなんともせつなかったりするし、だけどきっちりコミカルな部分は作り出してて。シリアスとコミカルの間のほとんどぎりぎりのラインを突き進むのが得意な作家ですね。
むんこ作品は薦めたい作品いろいろあるけど、あえて「まい・ほーむ」。舞台としては結構シリアスで、母は別居中で男親一人娘一人の家族なのだけれど、父親がすごく変。なんというか、子供心を忘れない、とかそういうレベルじゃなくて、表面上を見るとほんと子供、という感じの父と、わりとしっかりもの(だけど勉強はあんまり得意じゃない、かな?)な娘が時には(父を)叱り、時には(父と)遊ぶという、そんなストーリー。現在連載は中断中だけれど、復活を祈ってこの一冊。
- 作者: むんこ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2005/06/07
- メディア: コミック
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矢直ちなみ 乙姫各駅散歩
乙姫さん可愛い!現代にやってきた乙姫と、浦島太郎の子孫のお話。ラブストーリーになりそうな、ならなさそうな、なんというかそういうぎりぎりの距離感があっていい感じ。乙姫可愛いんですよ。ほんと。
- 作者: 矢直ちなみ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/05/07
- メディア: 単行本
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藤島じゅん コンビニぶんぶん
藤島じゅんの出世作。やる気の無い店員によっておくる潰れそうなコンビニの一日。とか書くとだらだらしてるように見えるが、まぁだらだらしてますね。その割にギャグは結構ハイテンションなのは、藤島じゅんの作風といえるのだろうか。
- 作者: 藤島じゅん
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2001/12
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山口舞子 カギっこ
タイトルどおりいわゆる「カギっ子」の話。母子家庭で、母は雑貨屋を経営?雇われ店長だろうか?している。母と娘のらぶらぶの物語。らぶらぶというかなんというか……母は娘を溺愛しているわけで……娘も母のことはとても好きなわけで……まぁ、「らぶらぶ」という表現でもいいのではないだろうか。物語はその「カギ」を中心に意外な展開を見せたりするわけではなく、とりあえずカギっ子な日常が繰り広げられる。母の雑貨屋は基本的に手作り雑貨を販売する店のため、娘によく自分で作った雑貨をプレゼントしている。その暴走っぷりも時々楽しい。
カギっこ 1 (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)
- 作者: 山口舞子
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2007/09/27
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東屋めめ すいーとるーむ?
会社の居心地がいいので住み着いてしまったお姉さんの話。現実に会社に住んでも居心地悪いと思うんだけど(昔は徹夜とか泊り込みとかしてた事もあったけど、ゆっくり寝れるわけでもないし……)。まぁ、ある意味一種のファンタジーですよね。話としては昔ながらのOLものの系譜を受け継いでいる、ある意味では正統派。
- 作者: 東屋めめ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/01/08
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藤凪かおる パニクリぐらし☆
藤凪かおるはちょっと間違うと単純に萌え四コマといわれるものになりそうなんだけど、この「パニクリぐらし☆」は萌え四コマに行かずに、ファミリー四コマと言える部分できっちり踏みとどまっている。主人公とヒロインが会社員で年齢層が高いというのもあるのかも。かわいそうなくらいに貧乏な家族なんですが、別に暗くもなく、明るく楽しい生活が描かれる佳作。
- 作者: 藤凪かおる
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2006/02/03
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ほへと丸 ひだまり家族
母が単身赴任で、父と娘二人で暮らす家族の話。関連作品にまんがホームで現在連載中「ヨメけん」。改めて読み返すと、このころのルイって料理下手だったんだよなぁ。よく生きてたもんだ(笑)。家族もの四コマでは、母の方が仕事が出来て旦那はぼんくら、的構造してる作品がいくつかあるように思えるんだけど、これは想定読者層が女性向け中心だというのが大きいんだろうなぁ。いや、私そういうシチュエーション好きですが。この作品も二巻出てないんで、是非出て欲しいですね。原稿はすでに作者の下に帰ってきちゃってるみたいですが。同人でもいいや。
- 作者: ほへと丸
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2005/11/02
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宮原るり みそララ
彼女こそWeb漫画からチャンスをつかみ、スターの座を駆け上がっている超時空4コマ漫画家、宮原るりちゃんです!……最近まぁ、そういう方多いですが、その中でもきっちり仕事量もこなしてクオリティも高い人、となると限られてくるわけで、そういう意味ではやっぱ一握りの存在ではないかと思う。「となりのネネコさん」「恋愛ラボ」など複数のシリーズをかかえているが、ここでは「みそララ」を。中小デザイン会社で経理を担当しながら、ライターになる主人公の話。なんというか、仕事の難しさとか煮詰り方とか達成感とか、そういうのが妙に共感できる。そこまで上手くいくわけじゃないけど、新鮮な気持ちに戻れる一本。リフレッシュしたいときにいいですね。宮原るりは、わりと「ネネコさん」では「ネネコ的正義」というものを明快に押し出しているけど、「みそララ」ではそこまで単純化した形ではなく、まぁある程度のご都合主義はともかくとして、ちゃんと失敗もしながら仕事をこなすという部分を描いている。キャラクターも個性的ではあるが、決して一般に嫌味のあるところへは行かないように考えられている。良作。
- 作者: 宮原るり
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/10/06
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谷澤みき ついんえんじぇる
ちょっと好きだったんだけどなぁ。同じ顔の双子、という設定ならまぁまだありがちといえるけど、この作品のよさはその双子のうちの一人の彼氏にやっぱり同じ顔のキャラを出してきたところ。凄くもりあがったりする作品ではないけど、安心して読める一品。職場に同じ顔した二人がいたら混乱するだろうなぁ……しかし。
- 作者: 谷澤みき
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2004/03/27
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山野りんりん ナギーにおまかせ!
山野りんりんもキャラ可愛いですよね。可愛いんだけど、なんで可愛いキャラ描く四コマ作者は親父ギャグ好きなんだろう。そのギャップが楽しいという部分は大きいとは思うけれど。あと、あんまり報われないオンゾーシが可愛い。
- 作者: 山野りんりん
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/05/17
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小坂俊史 サイダースファンクラブ
3ピースのガールポップバンド「サイダース」を中心としたどたばた。売れないバンドの悲哀がにじみ出る哀愁漂う一品。小坂俊史は四コマらしい四コマをきっちり追求している。ちゃんとオチを毎回入れて、ブラックなネタからほのぼのしたネタまで、何でもこなすオールラウンドプレイヤー。全体的には毒はちょっと強めだが、さっぱりした作風で……なんつーの?ギトギトとんこつラーメンだけど焦がしネギを浮かべてポンカンの皮を麺に練りこんだよ!みたいな。濃いネタをさっぱりと食わせます!みたいな。不思議と笑いだけが残って毒の嫌味は消えてしまう。職人。「サイダースファンクラブ」は比較的毒は少ないし、2冊で完結なので、とりあえず小坂ワールド入門にも良い。他の作品になれてからもっかい読み返すとまたじわじわくる。
- 作者: 小坂俊史
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2005/05/27
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佐藤両々 こうかふこうか
とにかく運の悪い主人公の話。本人はある種あきらめの極致に達しているのか、あまり不幸だと思ってないのが救いというか不憫というか……でもなんか、この会社に入ってからは徐々に運が上向いてる感じしませんか。少なくとも、周囲に集まる「人」の運が悪くない、むしろ幸運とも言える状況になってて、そこが少なくとも救いになっている。本人の運が悪いともうオチは基本的に決まったようなものなので、その辺は微妙にマンネリという側面もあるが、ストーリーが徐々に進んでいるので、飽きることはない。キャラも可愛いし。
- 作者: 佐藤両々
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/06/07
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